【第1章無料】 電子書籍 第45弾 生涯学習時代~学び続けることでしか、変化時代に対応できない~
はじめに
過去の時代は、1つの知識、1つの技能を身につければ、一生食っていけるような時代であったのですが、今の時代は1つの知識や技能だけでは、食っていけない時代になっています。
今は時代の変化が早くて大きいので、時代が変化することで、知識や技能が即通用しなくなってしまうのが今の時代なのです。過去の時代は変化がゆっくりで小さかったので、1つの知識や技能を身につければ、何とかなった時代であったのです。
今の時代の変化に対応するためには、常に学び、常に新しい技能を身につけることが必要です。「これだけをやっていればいい」という時代ではなく、変化に対応しながら、常に新しい知識、技能を身につける努力が求められているのです。
「生涯学習」というのは、文字通り生涯学び続けるということです。何歳であっても、何歳になっても、学び続けることで時代の変化に対応しながら、自らの成長もできる時代でもあるということです。
人が学ぶ目的は成長するためです。もっと言えば、成長するために生きているということです。成長というのは、意図的に努力をしなければできないのです。身体の成長は20歳前後までで、ある意味自然に成されるのですが、心の成長は自然には成されません。意図的に学んで、意図的に努力をしなければ、成長はできないのです。
人は何歳からでも成長することができます。ただ、成長というのは本能に逆らうことであるので、本能に逆らえるような考え方が必要なのです。人の本能は「手を抜きたい」「楽をしたい」「サボりたい」と思っていて、面倒なことはやりたくないのです。この本能は誰にでもあって、この本能に逆らえている人は少ないのです。
この本能に逆らうためには、本心を強化させることで逆らうことができるのです。人の本心は本能とは逆で、「成長欲求」を持っています。もっと努力をして、もっと成長をしたいと思っているので、意図的な努力ができるようになるのです。
私たちは本心と本能の間で、常に葛藤しています。努力をしたい思いと、努力をしたくない思いの間で葛藤しているのですが、大抵は本能に負けてしまうのです。なぜなら、本心を強化させることができていないからです。
生涯学び続けるためには、本能に逆らうことが必要なのですが、そのためには本心を強めていく習慣が必要なのです。習慣を身につけることができれば、常に向上させることができる歩みになり、本心基準を上げることができるようになります。
本書は、あなたが生涯学習をするための考え方を、お伝えしていきます。本能に逆らうことができ、本心基準を上げることができれば、常に学び続けることができ、常に向上させることができ、成長することができるようになるのです。
今の時代は生涯学習は必須です。何歳であっても、学び続けないことには、時代の変化の対応ができないのです。過去のような、ゆっくりとした変化の時代ではないので、常に学び続けることで、今の時代の変化に対応することができるということです。
努力をするのが大変な時代ではあるのですが、最も多くの体験ができる時代であり、最も成長がしやすい時代であるのです。そして誰にでもチャンスがある時代でもあるので、努力をしている人には、大きな希望が見える時代なのです。あなたが生涯学習ができるようになれば、あなたの未来は明るくなります。
2017年11月 安田 悌
目次
はじめに
第1章 学びに終わりはない
・学びを止めたら衰退する
・人生は楽ができない
・学んだことしか身につかない
第2章 学び続けることが必要な理由
・学ばない人が多い原因
・マスメディアの情報で学んだ気になっている
・怠けられない時代
・楽ができない時代
・多くの体験ができる恵まれた時代
第3章 効率よく学ぶ方法
・学ぶ姿勢
・シンプルに学ぶ
・学ぶ時間をつくる
・学ぶ習慣を身につける方法
・必要なことだけ学ぶ
・一つ一つの知識を徹底的に学ぶ
・時代に合った学びをする
・独学力を身につける
第4章 学びと行動を一致させる思考
・学んでいないから行動ができない
・アウトプット学習法
・まずは100冊に挑戦する
第5章 学びの効果
・学んで、行動することで自信が感じられる
・思考力が身につく
・自然に行動ができるようになる
・周りの人との価値観が合わなくなる
第6章 学歴よりも学力を身につける
・学歴には価値がない時代
・現代人は思考力が弱い
・情報弱者から抜け出す方法
・チャンスが平等にある時代
おわりに
第1章 学びに終わりはない
「生涯学び続ける」という決断が必要である。
人は学び続けることで、どこまでも向上する。
・学びを止めたら衰退する
学ぶことには終わりはありません。世の中には「これだけを知っていれば何とかなる」「この技能だけを身につければ何とかなる」というものはないのです。時代は常に変化しているし、時代が変化することに対応するためには、常に新しい知識や技能を身につけないと、変化に対応することはできないのです。
もし全く時代が変化しなければ、同じ知識や技能であっても、現状維持を保っていけるのですが、時代の変化は必然的に起こっているのです。なので、学びを止めた場合、変化し続けている時代とは、相対的に下がっていくようになるのです。
時代が進化すれば、その進化に合わせられなければ、衰退していくようになります。多くの人は現状維持を保っているつもりになっていますが、現状維持というのは錯覚で、間違いなく衰退しているのです。私たちは現状維持を保つことはできないのです。向上するか、衰退するかのどちらかだけしかしないのです。
努力をしている人は、間違いなく向上します。その向上というのは、1日や2日では分からないのですが、1年、3年、5年、10年という単位になれば、自分で自分の向上を認識することができます。
逆に何の努力もしていない人も、1日や2日単位では分からないのですが、1年、3年、5年、10年という年月になれば、とてつもなく衰退しているのです。衰退というのは、何もしないから衰退するのではありません。毎日同じことを繰り返しているだけでも、衰退していくのです。
たとえ、他の人が羨むような知識や技能を持っていたとしても、学びを止めたら衰退が始まるのです。他の人よりも高い基準であったとしても、さらに高い基準を目指していかないと、衰退してしまうのです。他の人がどうであるかではなく、常に努力を続けていかないと衰退していくので、ある意味、気が抜けないのですが、努力を続けていくことでしか、私たちは向上することができないのです。
・人生は楽ができない
人が生きていくというのは、大変なことなのです。楽ができないのです。私たちの本能は楽をしたがるのですが、楽ばかりをしていたら、何も成長することはできないのです。成長というのは、意図的に学んで、意図的に努力をしないことにはできません。ただ、待っているような姿勢では成長はできないのです。
何の努力もしないで、偶然成長するということはありません。成長ができている人というのは、常に努力をしているので成長ができるのです。人生の全ての時間に気を張って、努力だけを続けるというのは不可能なのですが、「1日24時間」という限られた時間の中で、どのような努力をするかで、人生の質が変わってくるのです。
1日24時間は全ての人に平等に与えられています。別の電子書籍で『時間管理のスキル~時間管理ができれば人生のマスターができる~』(https://www.amazon.co.jp/dp/B076YG4667)を出版していますが、時間は私たちの生命そのものなのです。時間を無駄にするというのは、生命そのものを無駄にしているということです。
誰でも楽に生きたいのです。学ばなくて済むのであれば、学びたくはないし、努力をしなくて済むのであれば、努力はしたくはないのです。面倒なことは極力避けたいし、いくらでも楽をしたいという思いがあるのです。ただ、どんなに楽ができるとしても、楽だけをしていると、「このままではいけない」という思いも出てくるようになるのです。それが本心なのです。
人の本心は成長欲求を持っています。本心は努力をすることを好み、向上することを好みます。努力ができる人というのは、本心基準を高めているからできるのです。本心基準を高めていく循環ができているので、どこまでも努力を続けることができるのです。
宇宙の法則の中に、「動き続けるものは、どこまでも動き続ける」という法則があります。循環というのは、常に続けることができて、無意識に動き続けることができるようになるのです。無意識に動き続ける循環ができるようになれば、楽に努力ができるようになるので、どこまでも向上させることができるようになります。
・学んだことしか身につかない
当たり前のことなのですが、学んだことしか知ることはできないし、努力したことしか身につけることはできないのです。多くのことを知っている人は、それだけ多くのことを学んでいるし、実力がある人は、それだけ多くのことを実践しているということです。
例えば、英語ができる人は、間違いなく英語を勉強した人なのです。英語を勉強しないで、英語ができるようになることは絶対にないのです。勉強法は色々な方法がありますが、基本的には1単語ずつ覚えていくしかないのです。
専門知識を身につけるしても、専門技能を身につけるにしても、コツコツと努力するという基本は同じなのです。この当たり前のことを、省略しようとしたり、ワープさせようとするとかえって時間がかかるし、時間をかけている割には身についていないことがあるのです。
人の努力というのは、地味なことの繰り返しなのです。どんな大きな夢や目標があったとしても、現実にできることは、非常に地味なことであり、地味なことを繰り返すことしかできないのです。多くの人は大きな夢や目標を掲げると、大きな行動が必要だと考えてしまうのですが、現実は大きな夢や目標を掲げながら、小さな大量行動をすることで、夢や目標を達成することができるのです。
どんなに好きなことであっても、極めるためには知識が必要です。知識を学んで、具体的な実践をすることで、本当の意味で身につけることができるのです。学んで実践をすることを繰り返すことで、知識や技能のレベルを上げることができるのです。
多くの人は地味なことを繰り返していると、退屈に感じてしまうので、続けられないのです。どんなに基準を上げていくとしても、やっていること自体は地味な作業の繰り返しなので、退屈さに耐えられなくなってしまうのです。ただ「継続は力なり」というように、継続をしなければ、何一つ身につけることはできません。
実力というのは、一朝一夕では身につけることはできないのです。地味な作業を繰り返していくことでしか、身につけられないのです。万能な方法があるのではなく、基本中の基本を繰り返していくことが、実力を身につける最も近い方法なのです。
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