まず1ヶ月で仏検3級に受かり、飛躍的にフランス語を伸ばすその後の学習方法
みっちり1ヶ月、正しい参考書を使って正しく勉強したら仏検3級はほぼ確実に合格できます。仏検3級に受かるレベルに到達すると、フランス語を今後しっかり学んでいくためのベースアップが固められている、といってもいいでしょう。フランスに留学したい、フランス語を使ってフランスを旅行したい、フランス語を使って働きたい、等どのような理由目的であっても、仏検3級を受けておくのをオススメします。文法や、文構成の基礎が身につくからです。
仏検を主催するAPEF(公益財団法人フランス語教育振興協会)によると仏検3級のレベルはこのように定義されている。
•フランス語の文構成についての基本的な学習を一通り終了し、簡単な日常表現を理解し、読み、聞き、話し、書くことができる。
•200時間以上(大学で、第一外国語としての授業なら1年間、第二外国語として週2回の授業なら2年間の学習に相当。一部高校生も対象となる。)の学習時間で習得できる。
仏検3級に合格するのに単純に200時間必要だとし、タイトルにあるように1ヶ月(31日)で計算すると、1日6.45時間勉強しなければいけない計算になる。
フルタイムで働いている人からすると、平日にこの時間を確保するのはほぼ不可能である。非常に厳しいと思う。
ならば、極力効率のいい方法を探して無駄のないように学習を進めていくべきである。僕自身も渡仏する前に、フルタイムで働きながら仏検3級のために勉強していました。しかし始めたのが渡仏1ヶ月半前という、限られた時間で非常に厳しい状況でした。フランス語全くゼロの状態です。フランス行きのチケットは買っていて、もう後ずさりできません。もうやるしかない、と思っていました。でも、結果なんとかなりました。渡仏前に仏検3級を受験して合格した(80/100点)おかげで、僕のフランス生活は思ったよりもスムーズに進めていくことができました。今では、フランス語を使って問題なく生活できています。
そして
短期間で結果を出したいなら自分のモチベーションをはっきりさせておく必要があります。
僕はフランスの現地のレストランでフレンチを学ぶ、という明確な目標があり、それが常にモチベーションになっていました。貯金もそこまでしていなかったので、仕事をすぐに見つけなければならなかったし、フランス語は渡仏してからの自分の人生を左右する大きなカギになるとわかっていました。仕事が見つからなければもちろん生活できません。なので、渡仏前は一生懸命無駄のないように勉強しました。
そして結果として、渡仏して1週間目にして現地のフレンチのレストランで仕事を見つけることができました。自分のシェフとしてのこれまでの経験のみならず、仏検3級レベルの最低限のフランス語レベルを習得していたからこそ就職することに成功したのです。
ただしここで一つ確認しなければならないのは、
※仏検3級に受かったからといってもペラペラに喋れるようにはなりません。
僕も最初フランスについた時に、フランス人の喋るスピード感が今まで勉強してきたそれとは全く違ったので、少し怖気いてしまいました。仏検3級を取得してからが勝負で、そこからは実践的な学習をしていかなければなりません。
僕の個人的な意見ですが、語学を習得する目的なら語学学校にいく必要は全くないと思っています(もしそこで友達作りたいとかなら別です)。
今の時代はyoutubeやpodcastなど生の語学を聞き、学習できるコンテンツはそこら中にあります。それらを使っていかに自分のものにしていくか、だと思います。僕はそのようにして英語も習得したので、その方法に間違いがないと確信していました。
人間の学習する力とはすごいもので、努力を続けて勉強し続けたらある日突然聞き取れるようになるのです。最初、職場のシェフの指示が聞き取れずに毎日悔しい思いをしていた僕が、3ヶ月経つと世間話もできるようになり、責任のある仕事も任されるようになりました。
僕が掲げるフランス語学習の道程は
①ゼロから仏検3級に受かり、基礎の基礎を固める(1ヶ月で)
②生のフランス語にどっぷり浸かって実践的に学ぶ(2ヶ月目〜10ヶ月)
③フランス語に慣れ語彙力を高まり、自分から発信できる力を身につける(10ヶ月〜
という感じです。
現在僕は渡仏10ヶ月目ですが、僕のフランス語学習はようやく②の段階から③の段階に踏み入れ始めたところだと思っています。ここからは喋って読んで聞きまくって、脳みそに新しくフランス語脳の分野を創るくらいの勢いでひたすらフランス語に触れ合っていかなければならないと思います。その先に、ペラペラの道が待っているのだと信じています。
これは10ヶ月目の今現在の僕のフランス語です。⤵︎
まだまだ発音に難があり、自慢できるほどうまくありませんが、渡仏当初と比べるとだいぶ上達したと思います。
この記事では、
①フルタイムで働きながら、ゼロから1ヶ月で仏検3級に受かる具体的な方法
②生のフランス語を使い、飛躍的に語学力を伸ばす実践的な方法(お家でできる)
について書いていきたいと思っています。
この記事では仏検3級合格をゴールに設定していません。なので小手先のテクニックや裏技については書きません。あくまでも1ヶ月で仏検3級という一つの目標を設定し基礎を固め、その後のフランス語学習を飛躍的に伸ばす、というのが目的です。
僕自身もまだフランス語勉強中であまり偉そうなことは言えませんが、自分の中で確立したこの方法は確実に役に立つと断言できます!全く同じ方法で英語も習得しました。
現在も毎日勉強中ですが、自分の成長を日々感じるのがとても楽しいです。フランス語を勉強する上で苦に思ったことは一度もありません。
モットーは、楽しく学ぶ、ということです。小難しい文法や単語は、聞いて発して、体で自然に覚えていくのが一番だと思っています。
On y va! それでは初めていきましょう!!
- 1, まず、どのようにして時間を確保するか(Temps morts を活用せよ!)
- 2, 仏検3級の問題傾向を知った上で、対策を進める。必要な本は2冊のみ
- 3, ○○○は絶対に使うな!
- 4, 自分の単語帳をつくる
- 5, フランス語を飛躍的に伸ばすためにやるべきこと3つ
- 6, 訛りはkawaii !うまく喋れるようになるには
- 7, 自分のレベルを知り、新たな目標を設定する
- 8, 見えてきたペラペラの道
1, まず、どのようにして時間を確保するか(Temps morts を活用せよ!)
フルタイムで働いている人で、1ヶ月で仏検3級に受かるためには、まず勉強する時間を確保することから始めなければなりません。そのためにはあなたの自由時間を全てフランス語学習に使うくらいの覚悟と大きな決断が必要になります。
もう一度言いますが、
短期間で結果を出したいなら自分のモチベーションをはっきりさせておく必要があります。
あなたのフランス語を勉強するモチベーションは何ですか。
それをはっきりさせた上で、僕は”Temps morts” の概念について話したいと思います。Temps mortsを直訳すると「死んだ時間」となります。
つまりTemps mortsは文字通り、無駄な時間、浪費された時間を意味します。私たちの日常にはTemps mortsがたくさん潜んでいます。フルタイムで働いていたり、学業で忙しかったり、家事でなかなか勉強の時間が設けられなかったり、人にはそれぞれの忙しい理由があると思います。
しかし、どんな人でもTemps mortsが日常に潜んでいるのは確かです。
例えば
・通勤の電車での30分
・大学へ通学するためのバス40分
・日々の日課の犬の散歩
・買い物、洗濯物や洗い物をしている時
僕が最初に強調したいのは、語学を習得する上で一番大事なのは、
聞いて聞いて何度も聞きまくることです。
Temps mortsの時間を使って、フランス語を聴きまくりましょう。まず、やって欲しいことは紙とペンを探してもらい、ご自身の日常のTemps mortsを書き出すということです。
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